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6号国道美化、若い力を結集 来月10日5年ぶり一斉清掃(27・9・23:福島民報社)http://www.minpo.jp/news/detail/2015092325504
浜通りの中高生らによる6号国道の一斉清掃ボランティア活動「みんなでやっぺ!! きれいな6国(ろっこく)」が10月10日、5年ぶりに復活する。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で平成22年を最後に中断していたが、「活動を再開し、浜通り復興を広く発信したい」との若者の熱意が大人を動かした。当日は生徒ら約1000人が新地町からいわき市までの延べ約50キロ区間で地域再生への思いを一つにする。

清掃ボランティア活動は平成19年、常磐自動車道の全線開通に向けた機運を高める活動の一環として始まった。22年まで毎年開かれ、最大で生徒約2200人が参加した。
今年3月、相馬市の6号国道で行われた桜の植樹イベントに参加した相馬高3年の太田魁世君(18)らが投げ捨てられた空き缶などのごみの多さを残念に思った。友人らに清掃活動の復活を呼び掛け、震災前に実行委員会事務局を務めていたNPO法人ハッピーロードネットの西本由美子理事長(62)にも訴えた。
「震災前の取り組みを一つずつ再開することが、浜通り復興のアピールにもつながる」。太田君らの言葉に感銘した西本理事長は清掃活動を支援していた相馬、原町、浪江、南双葉、いわきの各青年会議所、国土交通省磐城国道事務所などに相談。沿線の高校や中学校、市町村などの理解も得て、復活が決まった。
新地町からいわき市までの10市町のうち、放射線量が高い双葉、大熊両町での清掃は見送った。帰還困難区域を抱える浪江、富岡両町は青年会議所会員ら大人のみで作業する。
残り6市町は地元の中高生らがごみ袋を手に道路を歩く。これまでに約1000人から参加申し込みがあった。
当日は各地に集合場所を設け、飛び入り参加も受け付ける。会場と時間は【図】の通り。いわき、広野、楢葉、富岡、浪江地区は午前9時から、新地、相馬、南相馬地区は同10時から開会式を行い、約2時間の活動に入る。国道は交通量が多いため、安全指導も行う。本部・総合会場は広野町の二ツ沼総合公園となる。
太田君は自らの呼び掛けが実を結んだことに「小さなことの積み重ねが浜通りを復興させると信じている。多くの人に参加してほしい。今後も、自分たちにできる活動を展開したい」と力を込める。
一方、過去の参加者から寄せられるエールも増えている。第1回から携わるいわき市の会社員小堀裕紀さん(25)は「自分たちの取り組みを引き継いでもらい、5年ぶりに復活するのは感無量。今後も続けてほしい」と期待している。

■一般参加者を募集
実行委員会は一般の参加者を募集している。当日、各地の集合場所で受け付ける。誰でも参加可能で、中高生と一緒に清掃作業に当たる。問い合わせはNPO法人ハッピーロードネット 電話0240(23)6172へ。