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福島県浜通りの再生:夢の街「双葉特区」の実現へ向けて 昨日4月10日(木)は衆議院第2会館にて、岩城光英(自民県連会長)吉野正芳・吉田 泉両代表世話人のお力を頂き、福島県選出の与野党全ての超党派議員による勉強会に民間では初めて、我々の考えをプレゼンさせて頂く機会を頂くことができました。時間を超過したにも関わらず、先生方には熱心にお話を聞いて頂き、前向きななお話・質問等を多数頂くことができました。また我々と全く同じ考えお持ち危機感を抱いてる先生方も多く、最後には世話人である吉野先生より、できると信じているし必ずやらなければいけない、赤羽副大臣がイノベーション構想を進めているので是非今後連携しながら実現させていきたいなどの話を頂きました。 これを機に与野党の枠を超え双葉郡再生への計画、その先にある福島県浜通りの真の復興が着実に前に進むことを願います。
以下ダイジェスト
福島県浜通りの再生:夢の街「双葉特区」の実現へ向けて 夢の街「双葉特区」へ向けて  双葉郡の現状について… まず双葉郡各町村全てに共通しているのは、それぞれが単独でこの困難に立ち向かうことは不可能だということです。もし町村単位での建て直しが机上の論理で可能になったとしても、それまでの時間を勘定すればそこに住民の姿はないでしょう。 双葉郡全体としての将来像があってこその、各町村・地域の細かな計画になるべきではないでしょうか。個別の事情に拘泥し、判断と行動の契機を逃せば、現実的かつ前向きな双葉復興を目指すという選択肢は消え、結果として我々のふるさとである双葉を失うことになるのではないでしょうか。 双葉郡が目指すべき「まち」とは (「巨大な作業場」から「生活の場」へ) スラブチッチ市の例にもあるように、国家プロジェクトとして将来の「まち」としての発展を見定め、産業・雇用の創出、専門技術を身につける一貫教育への取り組み、そして病院建設を始めとする医療の充実、ここに住みたいと思えるような子供を育てる環境作りが不可欠です。考えても見てください、子供がいないまちに発展など有り得ないのです。 現状の延長では、労働者が往来する「巨大な作業場」にしかならず、双葉地域が結集し、拠点整備を行うことにより「生活の場」として形成され、復興が現実化します。 我々が目指す「双葉特区」に必要なものとは、(1)医療費の無料化と国際的な研究の拠点(2)少子化対策(3)一貫教育システムの構築(4)産業の創造と雇用の創出(5)税制の優遇大きく分ければこの5つが柱となるでしょう。ただし、地域区分の現状、予想される人口規模、想定できる産業、国の財政等々、様々な条件を考慮すれば、双葉郡の集約は必然です。それによって、双葉は現在の戻りたくないまち・戻りづらいまちのイメージを払拭し、住んでみたいまちへの転換を図ることができると考えます。 「双葉特区」の理想的な姿について (例1)第1原子力発電所を挟み、北と南の2箇所を拠点とし、相互効果を生み出すまちづくり。北と南にそれぞれ特化したインフラ機能を設け(病院や産業など)お互いのまちを行き来しながら、支え合い発展していける機能を設けるなど。 結言 安倍総理が約束した東京オリンピックまでの6年、桜が咲き乱れるこの「ふくしま浜街道」を聖火ランナーが通過し、復興を遂げた新たな双葉郡に子供たちの笑顔が溢れている事を切望致し、「双葉特区構想」の実現へ向けお力添えを頂きたくお願い申し上げる。
双葉地域に希望のまちを―「新しい東北」を双葉から 東日本国際大学 経済情報学部 福迫昌之
1. 人口減少時代の地方の疲弊―「被災地は、人口減少・高齢化・産業の空洞化など、今の日本が抱える課題が顕著」→単なる復旧は疲弊した地方の再生産にしかならない (ア) 震災前:基幹産業としての「原発」+人口は自然減のみ⇒持続可能か? 震災後:基幹産業の消滅+人口の激減(各町村の意向調査)⇒ダイナミックな転換が必要 Ex)いわき市…「2020年で33万人に減少」→予想を上回るペースで減少 (イ) 様々な機能・インフラを活かせる規模のコミュニティ「未来型のまち」 ※コンパクトシティ・高齢者が安心して暮らせる「歩いて暮らせるまち」 2. 拠点地区=「まち=生活の場」の必要性…持続可能なコミュニティ (ア) 「イノベーション・コースト構想」「中高一貫教育構想」…産業(雇用)、教育、医療etc.→全て「必要条件」⇒「十分条件」ではない →「生活の場」としてのまちが無ければ不可能 (イ) まちが無ければあらゆる復興策が無意味…「巨大な作業場」の出現 Ex)子育て世代の不安・懸念…「誰がまちに住むのか?」 3. 次世代に繋がる持続可能な双葉地域「元気で健やかな子供の成長を見守る安全な社会」 (ア) 子育て世代・現役世代が住むまち=まちづくりの担い手 「まち」に求める「安心・安全」を総合的に判断…除染、生活インフラ、環境etc. →行政の基準との乖離…実際には帰還できても帰還しない(できない) (イ) 帰還希望は高齢者に偏る…まちの将来像は描けない 帰還して自立した生活を送れる高齢者だけ…それも時間との闘い 実際には高齢者だけの帰還は無理なケース→高齢者だけでまちの運営は困難 「頑健で高い回復力を持った社会システム」の構築は現役世代が不可欠 →子育て世代が希望を持てるまち「住民が主体となったコミュニティの再生」 4. 原発の収束と地域の存続―両立が至上命題 (ア) 「コントロールされている」はずの地域=地域の存続は「国際公約」 2020年世界が見るのは「希望のまち・復興モデル都市」か、「死のまち・ロストワールド」か (イ) 復興の加速化―懸案の解決、ビジョンの提示…個別の動きがバラバラに推移・混乱 ※中間貯蔵・廃炉作業と「復興まちづくり」の区分けと連携が必要=総合調整 5. 双葉地域アイデンティティの発揮―町村よりも浜通りよりも「双葉」 (ア) いわき市での軋轢…避難状態の解消が急務→受入地との「共生」の立ち遅れ 双葉地域で生きる人―中期的な「生活の場」としてのまちが不可欠 (イ) 双葉に拠点を創るか、双葉の外に拠点を創るか、拠点を創らないか、の3択 ※将来的な地域再生の可能性を担保するためには?…遠隔地居住者は戻らない 6. 限られた時間・金・マンパワーを何に使うか? 「復興モデル都市」=国策+市民との「まちづくり」